今回は、中堅社員向け研修で取り入れている教材についてご紹介します。

先日、鉄道会社のグループ企業にて、係長になられた方々を対象に研修を実施しました。その中で、講義だけでは伝わりにくい、職場でのコミュニケーションの課題を体感していただくためのゲームを行いました。

5、6人で１つのチームを作って20分間で行うこのゲームは、成功させるのが難しく、受講者は悩みながらもなんとか進めていきます。時間切れとなり、解説とともに振り返りを行うと、組織によくある状況に陥っていたことに気が付きます。どうすればよかったのかをチームメンバーと共に考えることで、実際の職場でのイメージをつかんでいただきます。

上司は部下に目的を伝えずに作業の指示だけを出し、部下は意図を理解しないまま仕事をして、的を射た行動ができない。上司は部下に明確な指示を出さなければなりませんし、一方で部下も情報が入ってくるのを待つのではなく、自ら目的を確認する必要があります。

今回の研修受講者は係長という中間管理職の立場であり、上司からきちんと情報を得ることができなければ、部下にきちんとした指示を与えることができません。そのことをゲームを通して体感できるように意図しています。

受講者がメンバーと共に楽しみながら気付きを得ていただければ大変うれしく思います。