社会環境の変化が激しい現代、自分自身のキャリアについても、主体的に考え、行動していくことが求められています。

今回、研修を実施した企業では、社員のキャリアプランについて、これまで以上に本人の希望を尊重する方向へと体制を整えているところです。そのためのステップのひとつとして、入社して数年が経った若手社員へ向けて、キャリアに対する考え方を伝える研修を新しく企画しました。

入社からこれまで一生懸命走ってきた社員に、いったん立ち止まって自己を振り返ってもらい、さらに将来の自己像を描いてもらう研修となっています。

まずは、将来に対しどんな期待や不安を持っているかを、受講者同士で率直に意見交換してもらいました。
「AIによって我々の仕事はなくなるのではないか」
「AIによって仕事の効率化ができて、よりお客様との接点の時間を増やせるのではないか」
など、活発なディスカッションが交わされました。

次に、「すべきこと（Needs）」「できること（Seeds）」「したいこと（Wantｓ）」の３つの軸から自己キャリアを考えてもらいました。

「すべきこと（Needs）」では、組織やお客様からどのような期待をされているのか、将来的に我々の役割はどのように変わっていくのか、自分たちの使命と役割を見つめ直してもらいました。

「できること（Seeds）」では、これまでの経験を振り返り、できることの棚卸しをしました。日々漫然と過ごしている中では気づきにくいですが、改めて自分を振り返ることで、成長を実感できたようです。

「したいこと（Wantｓ）」については、考えるヒントとして、大切にしている価値観がどのようなものか分析してもらいました。価値観の種類を知ると、今後の自分の方向性が分かってきます。

最後に、10年後の自分の姿、通過点としての3年目の姿を描いてもらいました。みなさんが将来の自分に対して明るい展望を持って、キャリアを描かれていたのが印象的でした。