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二段構えの逆流性管理者研修のご紹介

2021年 08月 04日

二段構えの逆流性管理者研修

あるサービス業の企業から「管理者研修」について相談がありました。
「トップ(社長)から幹部社員の当事者意識がないので、有効な研修を実施するように言われ、管理者研修を考えている」
とのこと。

■ 背景
「新年度から新しい事業を立ち上げるにあたって社長が部門に具体案を求めたが、
 アイデアよりもできない理由が多く、自ら何とかしようとする意欲が感じられなかった」からとのこと。

■ 当社としての仮説
 当事者意識は個人の問題であるとともに、組織の問題として捉えるべきである。
 なぜならば「上司に自分の意見を言っても、どうせ否定されるので言ってもしかたない」という気持ちに
 なってしまい、自分が何とかしようとする意欲が低下することが多くみられるからであり、管理者とともに
 上司(役員・部門長)の言動も確認する必要がある。
 また、担当業務や自職場についての当事者意識は高くても、会社全体のこととなると当事者としての意識が
 希薄になってしまうので、個々人が全社に対しても当事者としての自覚を持つことが肝要である。

■ 提案
 管理者研修+上司(役員・部門長)への報告会をセットで実施する。
 管理者研修を行い、その報告を上司(役員・部門長)に行うという態で役員・部門長の学習を促す。

【管理者研修】
  自分自身の現状を直視し、自分と部下の当事者意識を高めるための考え方と行動を理解するとともに
  会社全体と自職場のマネジメントに関する問題意識(うまくいってること/うまくいってないこと)を共有する。
   ※研修を通じて受講者(管理者)の特性とマネジメント課題を明らかにし、役員・部門長に報告する。

【上司(役員・部門長)への報告会】
  管理者研修の内容を説明することで、部下である管理者が学んだ内容を上司も把握する。
  あわせて管理者の強み・弱みや課題を伝えることで、上司として有効なマネジメントを考える。
  また、会社のマネジメントに関する問題意識について役員・部門長と管理者との差異と共通項を
  確認し、会社全体と各部門のマネジメントの課題を共有する。



上記を踏まえてプログラムを設計し、実施しました。

管理者研修では、管理者としての自身の課題に気づき、プレイヤーとしてよりもマネジャーとしての役割を果たす
ためにすべきことを理解するとともに自職場だけではなく、全社課題にも主体的に取り組むことが求められている
ことを再認識し、引き締まった表情をされていました。

報告会という名目の幹部研修も盛りあがり、役員・部門長の皆さんも「これは、管理者研修という名の我々への
研修だったんだね」と笑いながら、部門の垣根を越えて全社課題に取り組むことを相互に確認していました。